令和5年12月6日に川島町で開催された第5回定例会では、町政一般質問が行われた。
坂本順子議員は、2つの主要なテーマについて質問した。1つ目は緊急防災・減災事業債である。全国的に豪雨災害が増える中、特に体育館へのエアコン設置の必要性を強調した。この設置は多額の予算がかかるため、国の緊急事業債の活用を求めた。町長の飯島和夫氏は、体育館の環境整備は避けて通れないとの認識を示し、早急な対応を指示した。このエアコン設置が実現すれば、特に災害時の避難所としての機能向上が期待される。
2つ目のテーマはアピアランスケアについてである。坂本議員は、癌患者の外見の変化による悩みを軽減するための連携行動が求められると訴えた。健康福祉課長は、アピアランスケアの必要性を認識しつつも、具体的な問い合わせ件数が少ないとの現状に言及した。しかし、アピアランスケアの導入には前向きに取り組む意向を示した。
山崎宣佳議員は、行政バスの利用状況や今後についての質問を行った。昨年度は110回利用され、今年度の相談も増加していることを明かし、今後の運行の必要性を訴えた。
さらに、降雨時の道路冠水についても取り上げ、不便さが日常生活に影響を及ぼしていることを訴え、中山地区の宅地化に伴う保水能力の低下について懸念を表明した。まち整備課長は、進捗状況や排水対策の計画を説明し、今後も対策を強化する考えを示した。
また、再生資源物の屋外保管に関する条例制定についての議論も行われ、委員会は規制強化の必要性を認識しているが、具体的な対応策については今後検討が必要であるとの見解が示された。
町長は、人口減少の克服に向けた施策を強調し、現在の人口が1万8,000人を切っている現状を踏まえ、住宅供給の促進や引き続き地域の魅力向上に努めたいと意気込みを語った。さらには、都市計画法第34条第11号区域指定についても熟慮し、良好な開発を進める考えを示した。