令和5年第4回定例会では、様々なテーマが取り上げられた。特に、松尾万葉香議員は「行政運営」について、地方公共団体の組織風土改善を提唱した。行政が市民ニーズに応えるためには、ドラスティックな変革が求められていると強調した。
松尾氏はまた、心理的安全性の重要性を指摘し、「職場の空気が発言しやすいためには、メンバー同士が意見を戦わせる環境が必要」と述べ、市長にも同様の取り組みを求めた。市長の谷ケ崎照雄氏は、職員の働き方改革を進める以外に、心理安全性についても考慮し、活気のある職場づくりに向けて努力していることを挙げている。
次に、学校の跡地活用に関する質疑も活発化した。松尾氏は、日高市の学校跡地活用について、サウンディング調査の結果や民間事業者との意見交換を通じた今後の方針を確認し、具体的な活用イメージを市側に求めた。国分総合政策部長は、学校跡地活用の方向性について、今後の基本計画策定に向けて進める意向を示した。
またこの日は、「障がい者スポーツの推進」に関する議論も展開された。田中まどか議員は、福祉スポーツ大会における参加実績や支援状況について質問し、障がい者に対する理解向上のための取り組みの重要性を強調した。具体的には、ファシリテータとしての支援が行われることや、県主催の彩の国ふれあいピックへの参加状況などが語られた。
引き続き、疫病対策の観点からも熱中症対策に関する質問が出され、教育現場での取り組みが注目された。部活動中や授業中の安全確保の面から、積極的な対策が求められた。さらに、保育を巡る議論も繰り広げられ、特に公立保育所の統合にあたり、その影響や必要な施策への関心が高まった。
最後に、森林保全の現状についても触れられ、ナラ枯れやクビアカツヤカミキリに見舞われた森林の対策について、渋谷市民生活部長から説明があった。今後の具体的な対策に関しても、市民への周知が必要であるとの見解が示された。
これらの議論を通じて、日高市は引き続き市民と共に豊かで安心な地域づくりを進める姿勢を明らかにした。