令和2年第5回定例会が開催され、様々な議題が扱われた。中でも、観光振興策や高指山無線中継所跡地の活用、日高音頭と日高小唄の文化資源としての取り組みに関する質疑が特に注目された。
初めに、観光振興についての議論で、和田貴弘議員は、コロナ禍におけるマイクロツーリズムの導入を提案した。これに対し、市民生活部長の相磯氏は、市内観光の持続可能性を強調し、マイクロツーリズムは県内及び都内からの来訪者の増加を通じて、実施が進んでいることを述べた。
さらに和田議員は、市内の観光資源に注目し、隠れた地域の魅力を引き出す必要性を指摘した。相磯市民生活部長は、強力な観光地の開発を重視する中、地域の高まりを見極めながら情報発信の戦略を練りたい考えを示した。
次に、高指山無線中継所跡地について、和田議員は現状を問うた。相磯部長は、現在土地は不動産業者に移転され、複数の問い合わせがあることを確認しつつ、土地の確保に向けた交渉を進めていると述べた。この場所は観光、自然保護の両方にとって貴重であり、今後の活用が期待される。
日高音頭と日高小唄に関して、和田議員はその文化的価値を問い、市制施行30周年に向けた活用方法を示唆した。相磯部長は、歴史的観点からも重要視しており、地域振興に結びつける可能性に期待を寄せる発言があった。
さらに、自然災害に対する質問に切り替わり、齋藤忠芳議員は台風19号の影響調査を求めた。総務部長の関氏は、被害後の復興状況を詳細に報告し、特に木橋の復旧が困難になっている点を強調した。
最後に、今後の会議日程が報告され、次回はさらに深い議論が期待される今議会となった。