令和3年第3回飯能市議会定例会が、6月22日に開催された。議題には多くの重要な議案が含まれた。本会議では、議案第41号から第48号までの審議が行われ、全て原案通り可決された。
これらの議案の中で特に注目されるのは、議案第46号の「令和3年度飯能市介護保険特別会計補正予算(第1号)案」である。この議案は、8月1日からの介護保険制度改正に伴うシステム改修が必要であることを踏まえ、経費を補正するものである。この制度改正により、資格者の負担が軽減されるとの見解もあるが、金子敏江議員は、様々な負担増加につながると警鐘を鳴らした。それに対し、内田健次議員は負担の公平性を指摘し、制度改正の必要性を強調した。
また、議案第48号は、加治幼稚園の認定こども園への整備に関する内容であり、工事費が約2億円に及ぶことが明らかとなった。整備は、既存の園舎の改修と新園舎の建設を含み、来年4月の開園を目指して進行中である。
この他にも、議案第41号から第45号において、市民にとって重要な施策が多数可決され、地域の福祉や教育に関する多面的な配慮がなされていることが示された。特に、議案第44号では地域型保育事業に関連し、卒園後の連携施設確保が原則とされているが、実際にはその確保が難しい現状が報告され、今後の対策が求められていることが伺える。
議論の後、議案第49号に関する市長の提案がなされ、議会はこの提案に同意した。議員派遣の件においても、異議なく同意されたことから、今後の市政運営が円滑に進むことが期待される。