令和3年6月11日に開催された羽生市議会では、重要な市政に対する一般質問が行われた。
各議員から様々なテーマが提起されたが、特に学校再編成についての議論が活発であった。中島直樹議員は、学校再編成の地区説明会の結果とその影響を問いただし、学校適正規模について市民の意見を取り入れる重要性を強調した。さらには、教育委員会が教育環境を整えるためには地域住民や未就学児の保護者の意見を重視すべきだと述べた。
細村一彦学校教育部長は、再編成の具体的なタイムスケジュールについて説明しつつ、コロナ影響での遅延を示唆した。地区説明会では、反対意見も多く出ており、羽生市立学校の基本方針案の理解を求める声もあった。
また、障がいのある子どもとない子どもが交流できる場の設置についても議論された。中島議員が提案したインクルーシブ公園の設置について、阿部幸夫まちづくり部長は、地域における多様なニーズに応えるため、ユニバーサルデザインの重要性を説いた。著名な成功事例として東京都立の砧公園の整備状況が挙げられた。
さらに、市民福祉部長は、ケアラー(無償で家族を介護する人々)及びヤングケアラーの実態把握と支援の重要性に言及し、今後の具体的な支援策についての検討を進める意向を示した。これにより、社内での連携を強め、共生社会を築くことが強調された。
最後に、増田敏雄議員は、特殊詐欺対策へのさらなる取り組みを求めた。具体的な施策として、特殊詐欺対策機器の導入や、地域住民への啓発を含む包括的な対策が必要であると訴えた。市長は、特殊詐欺対策を進めるためには地域全体の理解と協力が不可欠であることを再確認し、今後も外部の協力を重視していく姿勢を強調した。