令和5年6月30日に羽生市議会が開催され、重要なアジェンダが検討された。
中でも斎藤万紀子議員が提起した、投票率向上の取り組みは目を引く。彼女は、最近の埼玉県議会議員選挙と羽生市議会議員選挙での投票率がそれぞれ33.61%と48.22%に留まり、深刻な危機感を持つと発言した。昨年の市長選挙後の議会でも投票率向上が議論されたが、この結果を受けて選挙管理委員会の見解が求められた。委員会の小林良一委員長は、選挙への関心が投票行動に大きく影響するとして、さらなる取り組みを続ける意思を示した。
更に、パートナーシップ制度及びファミリーシップ制度の導入についても話題になった。昆佳子議員は、埼玉県内の多くの市町村が同制度を導入している中、羽生市は導入が遅れていることを指摘。市長の河田晃明氏は、令和6年4月の導入を見込んでいると述べたが、より早い実施を望む声もあがった。
また、昆佳子議員は自転車利用者に対するヘルメット着用の義務化についても言及。死亡事故を防ぐための着用啓発が求められ、ヘルメット購入の助成制度の導入も提案された。
がん患者への支援体制についての提案もあり、今後の具体的な施策が期待されている。特に、AYA世代に向けた在宅ターミナルケア支援に関する議論が活発に行われ、羽生市での具体的な支援体制の必要性が強調された。