令和5年9月6日、羽生市議会が開催され、さまざまな議案に対する質疑が行われた。議案では特に令和4年度羽生市一般会計の歳入歳出決算に焦点が当てられ、実質単年度収支がマイナス2億731万4千円となった件が議論された。これはコロナ関連の支援策に起因するとされている。
秋山尚幸企画財務部長は、「この損失は主に前年に行った非課税世帯への支援策が影響している」と述べ、年度の決算がどのように推移するかの不透明感も強調した。教育費に関する質疑では、英語検定の進捗状況について言及され、支援金を受け取った中学3年生の割合が、令和4年度は26.0%となったことが報告された。
また、羽生市では新設の公立保育所に関する議案が提案され、予算5520万円が計上された。その背景には、令和4年度に提出した設計費2270万円の決算を元に、改めて本施設の規模や設備を見直した結果、より確かな安全基準を盛り込んだことがある。具体的にはエアコン設置や床暖房などが含まれ、その価格の上昇理由として、近年の物価高が挙げられた。
一方、すかげ児童クラブでは、待機児童の解消を図るためクラスを2クラスに増設する計画がある。市民福祉部長の塚本恵は、実施が10月1日からに予定されており、追加の支援員募集についても言及した。
また、サンパーク村君の太陽光発電事業においては、度重なる盗難被害が課題となり、警備体制の強化として新たに警備機器を導入する意向が示された。市は今後より具体的な対策を講じていく考えだ。議会では、「こんな組織的犯罪にはどう対応するのか?」といった質問が飛び交い、よりイニシアチブを持って取り組む必要性が強調された。
最後に、今後の議案については、すべて委員会に付託され、更なる議論が行われることとなる。市長や各部長に対し、透明な運営が求められるなか市政の進展が期待される。市民の期待に沿った議会運営が今後も継続していくことが強く求めらる。