令和3年3月、羽生市議会の定例会が開催され、様々な議題が討議された。
主な議案としては、令和3年度羽生市一般会計予算が挙げられた。この予算においては、特に感染症対応に重点が置かれ、集団がん検診オンライン予約受付システムの導入が決まった。市民福祉部の飯塚丈記市民福祉部長は、コロナ禍での密集を避けるため、オンラインでの予約システムを導入することは、利便性の向上につながると述べた。具体的には、パソコンやスマートフォンを使用することで、24時間いつでも予約が可能になる。
次に話題になったのは、下水道事業のストックマネジメント計画に基づく調査の実施である。阿部幸夫まちづくり部長によれば、今回約40年で一巡する計画としており、今後も順次進めていくと強調した。調査内容には、管の腐食状態や漏水の有無などが含まれ、しっかりと管理していく必要がある。
また、羽生市が取り組む森林環境譲与税基金条例についても議論された。立花孝夫企画財務部長は、基金の具体的な活用法について、公共施設の改修や整備において木材利用を促進する施策に活用する方針を示した。さらに、普及啓発活動にも力を入れていくと説明した。
道の駅はにゅうの指定管理者の選定においては、昨年度に引き続き株式会社ケンゾーに決定した理由について、経済環境部の小礒行男部長は、コロナ禍の影響を考慮し、既存の管理者による支援が望ましいとの結論に達したと述べた。競争原理が働かないことへの懸念も示されているが、現状の運営状況を元に判断されたようである。
市議会では、これらの議案をもとに、今後の羽生市の財政や経済活動、市民サービスの向上に向けた取り組みが議論され、予算の実行に際しての課題や工夫も検討された。特に、オンライン予約システムの導入が市民の健康促進に繋がることが期待され、その詳細が注目されている。