令和3年3月4日の羽生市議会では、市政に対する一般質問が行われた。各議員が様々な問題について取り上げ、市の対応が求められた。
最初に柳沢暁議員は、建設課長による収賄事件について質問した。これは、羽生市の建設課長が事業者から金銭を受け取った事件であり、経過として令和2年10月から調査が始まり、逮捕から懲戒処分に至るまでの過程が報告された。この件について、総務部長の宇都木一男氏は、再発防止に向けた取り組みや、チェック体制の見直しを行う方向であると答弁した。
教育問題に関しては、柳沢議員が学校の統廃合についても言及した。羽生市では児童数の減少を受けて、成果を上げるためには小・中学校の適正規模を検討する必要があると強調。パブリックコメントが実施されたものの、説明会の延期により住民の意見を直接聞く機会が減少している現状も指摘された。
次に、清掃センター整備についても異議が唱えられた。経済環境部長の小礒行男氏は、既存のセンターが老朽化していることを挙げて、新たに行田市との共同で施設を整備する方針を説明した。最新の技術を取り入れた建設が求められる中、今後のスケジュールについても言及された。
また、コロナウイルスワクチン接種に向けた市の体制についても質問があった。市民福祉部長の飯塚丈記氏は、接種クーポン券送付のスケジュールや、予約方法の準備が進められていることを報告し、周知方法の重要性を述べた。
農業の現状についても議論が交わされ、農地所有者へのアンケート調査の結果について経済環境部長が説明した。農業就業数の減少や高齢化問題に対し、多角的な支援策が必要とされている。
さらに、報告の中で議員は小学校からの教科担任制の導入を提案。教育委員会側は、段階的な導入を進める考えを示し、教員の専門性向上につながることが期待されるとした。
出席議員が指摘した問題は多岐にわたり、市の各部門は全庁を挙げて適切な対応を進める必要があると強調された。会議は、各議題についての理解を深める有意義な時間となった。