羽生市議会が開催された。議題には、災害対策に関する防災訓練や、地域子育て支援拠点「こどもひろば」などの市民福祉に関連した施策が取り上げられた。また、子どもの貧困問題についても議論され、今後の取り組みの重要性が指摘された。
まず、防災訓練に関し、西山丈由議員は3年間のローリングによる訓練の意義や効果について質問した。総務部長の甲山浩氏は、自助・共助・公助を重視し、各種の訓練を通じて市民の防災意識が高まることを期待していると述べた。特に、災害図上訓練や避難所運営ゲームなど、新たな取り組みを通じて地域防災力を向上させる意向を示した。さらに、台風の影響を受けた昨年の経験から、利根川の氾濫を想定した訓練の必要性が強調された。
続いて、地域子育て支援拠点「こどもひろば」に関する質問がなされ、利用状況の詳細が報告された。市民福祉部長の飯塚丈記氏は、開所からの利用者数や、どのような理由で訪問されるかを説明し、今後のイベントや講座の計画についても言及した。マイナンバーカードの普及を促進し、児童福祉を全体的に支援する体制を築くことが市の目標として示された。
一方、増田敏雄議員の質問では、子どもの貧困問題についての対応が焦点となった。市民福祉部長は、学習支援事業や就労支援など、具体的な取り組みを行っており、特に直近の調査結果を交えて課題を共有した。養育費に関する問題も指摘され、羽生市としての支援体制の検討が進行中であることが説明された。
次に、上下水道事業の状況についての質問もあり、阿部幸夫まちづくり部長は、近年の経営状況を報告し、今後の運営方針について説明を行った。特に、県内他市との情報交換や、新たな経営形態の導入について現状と考えを示した。また、下水道の使用料金に対する調査・防止策についても具体的に言及され、相互の連携強化を図る姿勢が見られた。
最後に、増田議員の成人式に関する質問が行われ、今年の成人式の取材状況と実行委員会による運営の工夫が報告された。式典において市長がお祝いの言葉を述べることが恒例となっている一方、将来の対象年齢に関する検討が続けられることも確認された。また、今後の成人式においても新しい企画を取り入れることに意欲を示していた。市民の防災意識向上や子育て支援など、多岐にわたる課題に対しての市の取り組みが再確認された。