令和3年6月18日、羽生市議会は定例会を開き、多数の議案を審議し、可決した。
重要な議案の一つとして、令和3年度羽生市一般会計補正予算(第3号)が挙げられる。この補正予算には、コロナ禍に対する様々な対策が含まれ、特に新型コロナウイルスワクチン接種に向けた取り組みが強調された。担当の市民福祉部長、秋山尚幸氏は、この予算が高齢者接種を7月末までに完了させるための必要経費をカバーするものと述べ、関連する国庫補助金を活用する計画を報告した。さらに、羽生市医師会や羽生総合病院の協力を受け、個別接種が可能な医療機関の数を増やす方針を示した。
また、請願第2号は「再生可能エネルギー主力電源化の実現に向け、国への意見書提出を求める請願」であった。これに対し、総務文教委員長の峯嵜貴生氏は、再生可能エネルギーの割合が2020年に約21%であったことや、2050年に向けた目標設定の重要性が議論されたと述べた。さらに、請願の趣旨採択が賛成多数で決定された。さらに、これは地域として環境問題への意識を高める機会ともなった。
中島直樹議員は、副議長辞職の件についても報告を行った。この辞職により、副議長選挙が行われ、野中一城議員が新しい副議長に就任することが決まった。議会の運営において新たなスタートを切ることが、市政推進に寄与すると期待される。
最後に、河田晃明市長からも新型コロナウイルスに関連する支援策に関する誓いがなされ、議会と市民に向けて、引き続き市民生活と経済活動の支援に努める姿勢が示された。これらの議論を通じて、羽生市は新たな挑戦に向けた動きを加速させている。今後の展開に注目が集まる。