令和3年12月13日、羽生市議会は定例会を開催し、主に議案や諸般の報告が議題となった。この会議では、故新井貫司議員に対する哀悼の意が表明された。
島村勉議長は、新井議員の逝去に際し、議会を代表して哀悼の意を述べた。新井議員は平成23年に初当選し、累計で6年7か月にわたって議員の職務を果たしてきた。その功績は多くの市民に感謝されている。
河田晃明市長も新井議員の功績を称え、衷心から哀悼の意を表した。新井議員は、その行動力で市民の声を議会に届ける姿勢が印象深く、多くの市民から支持を得ていた。これらの追悼の言葉は、参加議員や市民の心に深く響いた。
また、令和3年度羽生市一般会計補正予算(第10号)が議題に上がると、総務文教委員長・峯嵜貴生氏が審査結果を報告した。その中で、特に農業振興費の支援についての質疑があり、対象農家には種苗費用相当額として補助が行われることが確認された。今後も農業の持続可能性を高める施策が期待されている。
予防接種については、来年の接種券発送準備が進んでいると報告されており、特に新型コロナウイルスワクチンの3回目接種に向けての意気込みが見受けられた。市民への周知や接種体制の整備が今後の課題として挙げられた。
さらに、米価下落に関する意見書が上程され、柳沢暁議員がその提案理由を説明した。コロナ禍による米価の急落が生産者に甚大な影響を及ぼしており、国による適切な対策を求める内容であった。
最終的に、議案はすべて原案通り可決され、再度新井議員の後任についても人権擁護委員候補者の推薦が行われた。各議案についての慎重な審議が行われたことは、今後の市政運営においても重要な影響を与えることになるだろう。この日程を終え、市長からの新年に向けた挨拶で定例会は締めくくられた。