令和6年3月14日に開催された羽生市議会では、重要な予算案や議案が審議されました。
議会の中で特に注目されたのは、令和6年度羽生市一般会計予算であり、前年比1.6%増の198億円が計上されました。この予算には、市民の生活向上を目指す多くの施策が盛り込まれています。例えば、病児保育事業や学校給食費の据え置き、のりあいタクシーの実証運行などが含まれており、地域経済の活性化にも寄与すると期待されています。
市民福祉部長の塚本恵氏は、この予算案の意義を強調し、「基盤整備や子ども中心の施策に充てることで、市民に安心をもたらす予算とした」と述べました。
また、議案第9号の令和5年度羽生市一般会計補正予算についても審議が行われました。ここでは、小学校特別教室への空調機設置工事計画が浮上しましたが、高額な設計費についての質疑が相次ぎました。他の施設と比較してそのコストが大きく跳ね上がっていることが問題視され、さらなる精査が求められました。
一方、令和6年度羽生市水道事業会計予算も発表され、12月から平均22%の水道料金値上げが予定されています。議員たちは生活への影響を懸念し、特に低所得者層への配慮が不足しているとの声が上がりました。水道課長の説明に対しては、各議員が料金改定の必要性とともに、住民の生活を圧迫しない施策の講じるよう求めました。
今回の定例会では、各議案がほぼ原案通り可決され、特に市長からは羽生市の発展に向けた真摯な取り組みが再確認されました。新年度に向けた期待と不安が入り交じる中、議会は今後も市民が幸せに暮らせるよう取り組んでいく意向を示しました。