令和3年9月に開催された羽生市議会において、医療的ケア児支援法や子どもの貧困対策が重要な議題として挙げられた。斉藤万紀子議員は、まず医療的ケア児支援法の施行を受け、羽生市がどのような取り組みを行うかについて問うた。
この法案では、医療的ケアを含む支援体制を社会全体で構築することが求められている。斉藤議員は、現在羽生市には医療的ケア児として11名が登録されており、そのうち重症心身障害児が2名であることを指摘した。保護者が医療的ケアを必要とする子どもを保育施設に預けられない現実も浮き彫りになっている。今後、羽生市は医療的ケアに関わる人材の確保、相談体制の整備を進める方針を明らかにした。市民福祉部長の秋山尚幸氏は、「保護者の意向を最大限尊重し、支援を行うことが viktigtです」と述べた。
次に、中島直樹議員が法令順守の意識について質問。羽生市は不正行為が報じられた過去を持ち、議員は市の信頼再建が急務であると指摘した。議会では、法令遵守への取り組みの強化や透明性の向上が求められた。
さらに、子どもの貧困対策についての議論も行われた。柳沢暁議員は、現在の就学援助を受ける子どもたちの現状を取り上げ、羽生市の援助率が国の平均より低いことを問題視した。また、就学援助制度を知らずに支援を受けられていない家庭が多いことを指摘した。市は、援助制度の周知を強化すべきと提案され、さらなる具体策が求められた。
特に地域の子供たちを守るため、子どもの貧困に関する実態調査が重要であるとの意見もあった。市は、この実態把握についても定期的に情報収集を強化していく必要があると認識している。