令和元年9月の定例羽生市議会において、重要な市政に関する質問が多数挙げられた。特に、アフリカ会館建設や南羽生駅の東改札口の開設に関する発言が注目されている。
新井貫司議員は、アフリカ会館の看板設置に対する市の対応について質問した。看板は羽生インターチェンジ周辺に設置され、市が関与している印象を与えているが、農地転用や開発行為の申請は行われていないとの見解が示された。河田晃明市長は、地域活性化のための計画であり、アフリカの国々との交流を深める意向を強調した。
一方、増田敏雄議員は、南羽生駅の東改札口設置に関する市の働きかけについて尋ねた。東武鉄道への要望を継続し、地域の安全な交通を確保するための努力を続ける必要性を訴えた。また、須影地区の環状交差点(ラウンドアバウト)の設置後の交通事故件数が減少していることも報告された。この成果は、交通安全性の向上を示している。
さらに、学校ボランティアによる登下校時の見守り活動が重要であるとの見解も示された。地域の協力を得ながら、不審者対策が求められ、この活動に参加するボランティアの安全対策に対する要望が挙がった。各小学校のボランティア登録者数や活動内容も紹介され、地域での積極的な取り組みが期待されている。
市職員の綱紀保持についても議論がなされた。公用車の取り扱いや事故件数からは、運転管理の徹底が求められている。過去5年間の公用車事故件数は30件に上り、追加的な研修や申し送りの強化が提案された。
さらに、買い物弱者対策として、市が行っている支援事業の進捗が報告され、移動販売の導入が検討されていることが明らかにされた。市長は、今後の取り組みについても前向きなコメントを行った。
また、小中学校体育館へのエアコン設置についても言及された。暑さ対策や避難所としての機能を考慮し、設置の必要性が強調されたが、財政面の制約もあるため、優先順位をつけた検討が求められる。今後も、各種施策の進捗とともに、市民の声を反映させた施策を進めていく方針が示された。