令和4年9月定例羽生市議会が開催され、市政に対する一般質問が行われた。議員たちは、教育問題や地域基盤整備に関する重要なテーマについて活発に意見を交わした。
特に、8番の増田敏雄議員が提起した「全国学力調査」は、多くの関心を集めた。増田議員は、埼玉県の調査結果を基に、羽生市の状況について詳細に質問。この調査に関して、学校教育部長の細村一彦氏は、本市の小学6年生の平均正答率が理科で62%、中学3年生で46%であり、県内でも重要な課題があると認識していることを述べた。
次に、議員は「就学前教育と幼保小の連携」にも注目。国の新たな教育政策によって、幼保小連携の重要性が高まる中、羽生市における取り組みについて細村氏が具体的な対応策に言及した。特に、地域内の幼稚園や保育園との連携による意義と、地域コミュニティの形成拠点としての役割が強調され、今後もこの連携を深めていく方向性が示された。
また、「ギフテッド児童・生徒への支援」についても言及された。増田議員は、特異な才能を持つ子どもたちへの対応方法が必要であると訴え、部長は通級指導教室の拡充や個別教育に努める方針を示した。
加えて、地域の基盤整備と災害時における避難対処のあり方が議題に挙がった。特に、斉藤隆議員が命を守るための避難指示について求めた質問には、総務部長の宇都木一男氏が具体的な施策を説明し、地域住民が安全に避難できるための支援策を充実させる意向を示した。
最後に、公民館や地域活動センターの運営についても議論が行われた。丑久保恒行議員は、地域の公民館の役割や老朽化問題について質疑し、さらなる改善の必要性を訴えた。市長は、公民館の機能が地域活動の核となるべきであると強調し、地域コミュニティの中心としての公民館の重要性を再確認した。
全体として、この定例会では教育や地域社会の様々な問題が深く議論された。今後の市政運営において、議員たちが提起した意見が鋭い視点を提供し、羽生市のさらなる発展に寄与することが期待される。