令和2年9月羽生市議会では、市政に対する一般質問が行われた。
主な議題の中で、避難所における仮設トイレの現状について、野中一城議員が詳細に質問した。 彼は、災害時のトイレの重要性を強調し、仮設トイレの数が避難者に対して十分でないことを指摘した。また、トイレ処理の体制やマンホールトイレの導入についても言及した。総務部長の宇都木一男氏は、現在の備蓄状況として、洋式仮設トイレ16台と簡易トイレ173台を備蓄していることを報告し、さらに新たに70台のクイック式テント型トイレを追加購入する計画を示した。
続いて、学校施設における安全点検についても質疑が行われた。野中議員は、学校の安全性が重要であることを踏まえ、定期的な安全点検の実施状況や、過去の事故例についても質問。学校教育部長の川島規行氏は、建築基準法に基づく点検を行い、不具合があれば緊急性の高いものから修繕すると答えた。
また、新型コロナウイルス感染症に関する学校の衛生管理についても議論された。斉藤隆議員は、教育委員会の学びの保障について質問し、オンライン授業などの実施状況に触れた。川島教育部長は、感染症対策を徹底しつつ、必要な支援体制を整える旨を回答した。さらに、学校での衛生管理の具体的対策や保護者との連携についても説明し、学校生活における新しい生活様式の実践への取り組みが強調された。
最後に、南工区商業集積地内の防災協定について、西山丈由議員が質問した。出店する商業施設の災害時利用に関する協定締結の考えを尋ね、総務部長は協定についての現時点の状況を説明し、西山議員は防災用品等の提供協定の重要性を訴えた。これに対し、提供の実現に向けた協議が進行中であることが確認された。