令和4年12月7日、羽生市議会にて市政に関する一般質問が行われた。
出席議員が市民のニーズや今後の施策について活発な意見を寄せた。特に、増田敏雄議員は飼い犬へのマイクロチップ装着費用の補助の可能性について言及した。これは、改正動物愛護法に基づくものであり、吉川市が先行して補助制度を開始している。秋山尚幸市民福祉部長は、有益としつつも、本市における補助制度の必要性を慎重に検討する意思を示した。
次に、妊婦のための救急車の産救車併用についての質問が挙がった。増田議員は他地域で導入が進む産救車の事例を述べ、政策の必要性を訴えた。消防長の鈴木順一氏は、既存の救急車両の活用に言及しつつも、緊急の際には迷わず119を呼ぶよう市民に理解を求める姿勢を強調した。
さらに、新型コロナウイルスと季節性インフルエンザの同時流行に備えた対応についても質問があり、秋山部長は厚生労働省の方針に習い、発熱外来行きに関するガイドラインを説明した。特に、重症化リスクのある人への対応が重点視されている。
議会ではまた、斉藤隆議員が進める行政改革に語及び、EBPM(エビデンス・ベースド・ポリシー・メイキング)の導入についての意義を強調した。立花孝夫企画財務部長は、EBPMが行政評価や政策立案の基盤となる重要性を認識しつつ、羽生市での実施に向けた考えを語った。
次に、教育支援制度と観光政策に関する質疑も活発化した。丑久保恒行議員は学びあい夢プロジェクトの成果を問う中で、学校と地域の関係強化が子ども及び地域の未来にどう寄与するかについて議論された。教育長は、地域連携の重要性を訴え、今後の展望を語った。
特に注目を集めたのが、家庭用太陽光発電パネルと蓄電池設置の促進についての意見だった。環境部長は羽生市の補助制度について説明し、導入件数の増加を図りつつ真剣に検討していく姿勢を示した。市議会全体として、環境対策や経済政策の実効性を持たせるための予算配分の重要性が確認された。
最後に、今後の議会では予算措置に関わる協議が必要であり、関係者の意見も取り入れられるべきとの合意が形成された。議会は、地域の発展と市民生活の向上に向けた取り組みを確認しつつ、散会となった。