羽生市議会は令和4年3月17日に定例会を開催し、重要な議案を可決した。
今回の会議では、令和4年度羽生市一般会計予算が主要な議題となり、賛成多数で原案可決された。
この予算には、コロナ禍で影響を受けた市民生活を支えるための施策が盛り込まれている。
具体的には、高齢者の移動手段の確保を目的とした乗合型デマンドタクシーの実証運行や、医療的ケア児への支援策が含まれており、住民に寄り添った内容となっている。
予算の概要として、一般会計は185億1千800万円で、前年度比で3.8%の増加が見込まれている。
特に、市税は前年度比で1.5%の増加が見込まれ、法人市民税が10.3%増であることが強調された。
今後も、効率的な財政運営を行い、市民サービスの向上を図る意向が示された。
一方で、反対意見も出ており、新型コロナウイルスの影響からの復興を優先する声や、特定の補助金の継続について疑問視する意見があった。
また、図書館業務の委託費やコンビニ交付サービスの経費が高騰している点も指摘された。
さらに、都市民生委員会から提出された複数の議案も可決された。
令和4年度羽生市国民健康保険特別会計予算や介護保険特別会計予算も可決され、基金の適正運用が求められている。
下水道事業に関する議案では、使用料金の見直しが行われる。
羽生市では、コロナ禍での生活コスト上昇を考慮し、適切な料金設定が必要との意見が交わされた。
市長の挨拶では、今後の長期的なまちづくりに向けた支援を求め、他都市との連携や地域資源の活用に言及した。
市民が安心して暮らせる街づくりへと向かう羽生市の姿勢が表れた会議であった。