令和5年9月の定例羽生市議会が開催され、各委員長の審査報告や多数の議案が取り上げられた。「令和4年度羽生市一般会計歳入歳出決算」などの議案が採決され、いずれも賛成多数で認定された。また、新たに設置される保育所や公共交通機関の運営についても重要な議題となった。
まず、総務文教委員会からは、議案第34号に関する審査報告があり、そこで議会は質疑を行った。議案第34号は、令和4年度の一般会計決算に関するものであり、市民生活に大きな影響を与える内容が盛り込まれている。委員らは、昨今の物価高騰や新型コロナウイルスの影響についても懸念を表明した。
さらに、議案の中には、公共交通機関の運行費用についての質疑があり、のりあいタクシーの実証運行に関する状況が説明された。昨年度は、あい・あいバスと並行して、実証運行を行い、運行日数や利用者数の詳細が報告された。また、羽生市では令和6年度の運行計画についても見直しを図っていることを明らかにした。
加えて、羽生市教育委員会関連の議案も審議された。教育委員会委員の任命に関する件について、市長は新たに田村和代氏の任命を提案。田村氏は中学校の非常勤講師として活躍しているほか、地域活動にも積極的に参加している。議会は全会一致で同意した。このように、市の議会運営においては、教育制度の充実も重要なテーマとなっている。
最終的には、議員全員が賛成のうえで、各議案が原案どおり可決されたことが、市長の企業の社会的役割においても地域活性化に寄与することを示した。また、議案に伴った質疑応答や討論では、市民が抱える課題を直接把握し、それに対する対策を議論する場ともなっている。このような市民との対話を基にした市政の運営は、今後も一層求められることが予想される。
最後に、議長は議会の閉会を宣言し、議会全体の活動が市の発展に寄与することを期待した。市長は、今後の市政策の実施に向け、議会と連携をとっていく意向を示し、会議を終了した。