令和5年9月22日に開催された朝霞市議会定例会では、一般質問が行われた。議員たちは地域の直面する課題を取り上げ、様々な視点から提案や意見を交わした。
最初に登壇した石原 茂議員は、根岸台地域のまちづくりについて取り上げた。市道90号線の現状について質問し、「歩道が整備されている区間が少ないため、歩行者の安全対策が必要」と指摘した。これに対し、都市建設部長の山崎 明日香氏は、市道90号線は重要な通学路であることから、道路整備基本計画の優先整備路線に位置付け、計画幅員10mで整備を進めていると答えた。
また、石原議員は岡通線と駅東通線の整備の現状を問うた。山崎都市建設部長は、用地取得率が約78.9%であり、引き続き整備の用地交渉を進めていく意向を示した。さらに、まぼりみなみ・ひがし公園の整備が進んでいることを知り、地域住民の意見を反映させるための取り組みについても質問した。山崎氏は、「市民参加型のワークショップで様々な意見が寄せられた」として、市民のアイデアを基本設計に反映させることを約束した。
教育分野においては、朝霞市の小中学校の体育授業、特に武道の扱いについても議論された。学校教育部長の野口 邦彦氏は、新型コロナウイルスの影響による児童・生徒の体力低下を踏まえ、「体育授業を通して運動好きの児童・生徒を育成する取り組みが求められる」と述べた。
防災訓練の要請もあり、町内会での防災訓練についても質問がされ、危機管理監の毛利 敏郎氏が「昨年度には11団体が実施し870名が参加した」と報告した。
その他、行政における福祉政策や地域公共交通に関する課題についても言及があった。福祉部長の佐藤 元樹氏は、「ひとり親家庭に対する支援が重要である」との認識を示し、今後の支援強化策について言及した。その中でも、ひとり親家庭が直面する問題の解決に向けても地域との連携が不可欠であるとの考えを示し、切れ目のない支援が必要であると強調した。
また、公共交通の確保について、国際興業との協議や、路線インフラの維持についても言及され、厳しい運転手不足の影響があることが報告された。