令和2年第1回朝霞市議会定例会が、2020年3月5日午前9時30分に開議された。主な議題は、会期の延長や様々な議案に対する質疑であった。特に、議案の質疑では令和2年度の一般会計予算に関する質疑が多く見られ、山口公悦議員や本田麻希子議員などが問題提起を行った。
議会では、令和2年度一般会計予算について、特に金銭に関わる質疑が際立った。市長の施政方針の中で、経済回復に向けた市の取り組みや財政状況についての発言があり、特に新型コロナウイルスの影響により、経済や税収に対する懸念が広がっている。その一環で、都市建設部長の小酒井淑乃氏は、淡々と市道網の整備や、土砂堆積に関する新たな条例について議論を深めた。市議会は市民に影響がある課題を重視し、それに基づく予算編成を行う重要性を改めて確認した。
また、教育委員会に関連した質疑では、学校環境の整備の遅れを指摘する声があり、特にICT環境の整備に関しては、必要な経費の確保や端末の整備に進展が見られず、問題視されていた。今後、教育現場において新しいツールをどのように活用し、効果的な学習環境を作るかという問いが投げかけられ、委員会での更なる検討を求める意見が多かった。
特に令和2年度の補正予算では、主要な項目として建築物に関する手数料規定の改正案が取り上げられ、ここでも意見が交わされた。市道の認定や交通安全についての議論では、地域の実情を踏まえた施策の必要性が強調された。こうした質疑の中で、行政が市民の声に耳を傾け、実施される政策が身近な生活に影響を与える重要な要素であること再確認される場となった。