令和3年第1回朝霞市議会定例会が開会され、様々な議題が議論される中、主に市長提出の議案に焦点が当てられた。
定例会は令和3年3月8日午前9時に開始され、まず、会議録署名議員が斉藤弘道議員、駒牧容子議員、大橋正好議員に指名された。次いで会期が、今月の8日から3月30日までの23日間と決定された。議長の石原茂氏は、異議がないと確認し、議会運営がスムーズに進行することを強調した。
次に、石原議長からの報告では、性犯罪・性暴力への対策強化を求める意見書が可決されたことが紹介され、関係行政庁に提出された旨も伝えられた。また、今後の議会に上程される25件の市長提出議案が紹介され、議案第2号から第26号までの詳細な説明が行われた。
特に注目を集めたのは、2021年度一般会計予算である議案第2号だ。富岡勝則市長は、「市民の生命と生活を守ることを第一に、施策を展開していく」と述べ、具体的には新型コロナウイルスへの対応として、ワクチン接種を速やかに実施することを約束した。この施策は市民生活、地域経済に多大な影響を与えるものとして位置づけられている。市長はまた、東京2020オリンピック・パラリンピックの開催に向けた準備についても言及し、市民と共にその影響を受け止め、次世代へと続くものにする重要性を訴えた。
更に、市長は「安全・安心なまちづくり」に向けた施策として、防災関連施設の整備や、災害時にみんなで助け合って乗り越えられるまちを目指す姿勢を強調した。教育環境の改善の一環として、学校にエアコンを整備し、子育て支援のための施策も次々と展開する計画が述べられた。
議会最後では、予算案についての質疑が来週より行われることが公式に予告された。議員たちは予算に対する高い関心を示し、各提案の詳細な議論に向けて準備を進める必要があるとの認識を深めていた。