令和2年12月に行われた朝霞市議会定例会では、一般質問を通じて市民生活の向上がテーマにされ、特にコロナ禍での地域の課題について広く議論された。
市民生活の向上に関する質問では、18番のかしわや勝幸議員が生活向上のための災害対策や地域支援の必要性を指摘した。災害、水害対策には避難所の整備や堤防のかさ上げが急務であるとし、特に黒目川と新河岸川の河道掘削を要望した。さらに、教育長である金子二郎氏は、学校給食費の負担軽減策も進行中であると述べた。コロナ禍での議論では、「教育におけるICT推進」も重要なテーマとなり、新型コロナウイルスの影響を受けた教育活動の在り方が問われた。
また、高齢者支援に関する議論では、市内の人々が直面する移動の課題や、地域公共交通の整備が求められた。市民環境部長の宮村徹氏は、コロナの影響により市民の活動が制約されている状況を踏まえ、交通施策としてウェブ会議システムを活用した新しい試みを挙げた。
さらには、公共交通空白地区の交通確保に向けた取り組みも課題として浮上し、自治会や具体的な地域の要望に基づく地域交通の整備が必要であると強調された。
以上のように、市議会では災害対策や教育改革、公共交通の整備に関する重要課題が取り上げられ、地域住民のニーズに寄り添う行政運営の必要性が増していることが明らかになった。