令和2年第1回朝霞市議会定例会が開催され、新型コロナウイルスに関する対策や教育問題、交通安全対策などが議題に上がった。
新型コロナウイルスについて、日本共産党の山口公悦議員は、新型コロナウイルスの感染拡大による影響に関して厳しい現状を訴えた。
山口議員は、消費税増税に加え、観光客の減少や生産休止の影響で、経済が厳しい状況にあることを指摘し、政府には抜本的な経済対策を求めたという。
また、待機児童問題についても意見が交わされた。教育長の三好節氏は、待機児童数が減少したものの、他市と比較しても保育の需要が依然として高いと述べ、令和2年度の保育定員の拡大を見込んでいることを強調した。
交通安全対策については、特に市道12号線の安全性が問題視され、市民からの懸念に対し城市建設部長は状況を確認し、対策を協議していく意向を示した。さらに、羽田空港の増便問題についても触れられ、騒音や落下物による危険性が市民から懸念されている旨が伝えられた。
木更津のオスプレイに関しては、防衛省との合意がなされたことが報告され、市では市民の安全の視点から情報提供を求めているとした。
受動喫煙対策についても話題となり、公共施設での禁煙実施の周知や条例に基づく喫煙場所の配慮が求められ、特に飲食店の対応に関して市民から理解を促す必要性が論じられた。また、今後の取組として、行政が主体となった教育や啓発活動が重要であることが示唆された。
全体を通じて、出席した議員たちは、様々な市民の問題に対して敏感に反応し、行政への具体的な施策を提案する姿勢が見られた。市民の生活や安全を第一に考えた質の高い政策を求める声が議会の場で強く表れたことが印象的であった。