令和3年1月29日に開催された夢の朝霞市議会臨時会では、令和2年度の一般会計補正予算(第6号)が審議された。今回の補正予算案は、コロナ禍に対応した様々な対策が盛り込まれており、特に福祉や医療、経済支援に重点を置いている。
初めに、市長の富岡勝則氏が補正予算の概要を説明した。歳入は歳出それぞれに約3億1,291万4,000円が増額され、累計額は619億9,850万8,000円となった。歳入の増加には国庫支出金の新型コロナウイルスワクチン接種体制確保事業費補助金が含まれ、また、寄附金も大きな要素とされている。特に、製作支援事業において、丸沼倉庫の須崎社長からの寄附金1億円が大きく影響しているとされる。
利根川仁志議員は、寄附金の使途に関し、医療従事者や福祉施設をはじめ、感染対策に尽力する事業者の支援が重要であると強調した。市長も、寄附金を医療や福祉に速やかに配分する意向を表明した。加えて、事業者や市民に寄与する形で有効に活用したい意向を述べた。
また、補正予算には飲食店への支援も含まれており、飲食店あんしん来店奨励金では、感染症対策を行った店舗に対して一律10万円を支給することで、安全に飲食を行う環境作りを促進する狙いがあるとされる。市民環境部は、対象店を300店舗と見込んでおり、需要に応じてさらに拡大していく方針だ。
さらに、今回の補正予算には教育分野も重視されており、学校や保育施設等での感染症対策強化も盛り込まれている。マスク、空気清浄機などの購入が計画されており、学校の消毒状況も強化される。金子二郎学校教育部長は「清掃や消毒に関する負担を軽減したい」と述べ、今後も実施状況について確認していく意向を表した。
民生福祉の支援は特に重要で、福祉施設や医療機関への支援金が計上され、現行の支援がある中での新たな支援策が求められている。福祉部では、障害者や高齢者施設への支援金について明確な使途報告を求める意向があるとも伝えられた。周知と透明性を確保することで、信頼性の高い施策を実現し、迅速な支援が求められる。
最後に、ワクチン接種の計画について、麦田伸之こども・健康部長は、医療従事者への早期接種を目指し、一般市民への接種も4月から開始される見込みであるとした。特に、かかりつけ医の重要性を強調し、よりスムーズな接種を目指す姿勢は評価されるべきである。全体の流れを行う中で、できるだけ市民に寄り添った方法で進める必要があると多くの議員が共通の意見として確認した。
この臨時会は、午後2時52分に終了した。