令和元年12月27日、朝霞市議会は定例会を開催した。議案第39号、監査委員選任に関する同意を求めることが主要議題となった。
市長の富岡勝則氏は、議案の提案理由を説明した。現在の監査委員である岡崎和広議員の任期が満了となるため、後任に獅子倉千代子議員を選任する意向を示した。富岡市長は獅子倉議員について、「市議会議員として長年の経験があり、監査委員として最適任者である」と強調した。
一方、質疑応答では議員からの意見も相次いだ。黒川滋議員は、新たな監査委員選任に伴う透明性の重要性を指摘した。特に、議員選出の監査委員についての法改正がなされているため、議会側からの意見を重視する必要があると主張した。
田辺淳議員も透明性を担保するための議会の考えを問いつつ、監査委員選任の経緯について市長に問うた。市長は、選任の理由には獅子倉議員の高潔な人格と行政運営に対する見地を挙げたが、議員側からは異論もあった。
討論の中で、田辺議員と黒川議員は、それぞれ異なる視点から選任案に反対を表明した。田辺議員は透明性の欠如を理由に、黒川議員は監査の客観性を求める観点から、今後の専門家による監査を望む声があった。
最終的に、議案第39号に関する同意は賛成多数で可決された。後の議題として、今後の議会運営に関する継続審査の申し出があり、こちらも承認された。朝霞市議会は、この定例会をもって議事を一旦終了し、次の会期に向けて活動を続ける意向を示した。