四條畷市議会が令和5年6月定例議会を開催し、職員の職場環境や市民の安全な通学路、未就園児への支援制度の実施、さらには新池の都市公園化に関する議論が行われた。
無償化が進む小中学校の給食については、今後の完全無償化に向けての課題が浮き彫りになった。学校給食法に基づく正当な権利として、全ての子どもに対して無償化を求める声が高まっている。市が示した財源確保の困難さを背景に、一定の条件を設けた上で部分的な助成施策も視野に入れる必要性が指摘される。中学校では、給食が足りないとの声もある中、食育の観点から地元産の食材を利用することに力を入れている。
通学路の混雑状況については、登校班の統合による生徒数の増加が一因とされ、変更された通学路の安全対策が求められている。特に、歩道橋の利用に際してはその狭さや不便さから、子どもたちの通学安全についての懸念が表明されている。各種対策が協議されつつあるが、更なる工夫や改善が必要な状況である。
また、こども誰でも通園制度に関しては、全国的に実施される方針が示されており、子育て家庭への支援が強化される見込みである。ただし、この制度が全ての虐待を防止するものではないとの認識もあるため、幅広い取り組みが重要である。子どもを育てるための制度の整備は急募であり、市としてもこれを実現するための努力が求められる。
最後に、新池の都市公園化に向けた議論も盛り込まれ、多くの課題が山積していることが明らかとなった。農業用水の確保と防災機能の整備を両立するため、地域住民や水利組合との協議が必要だ。市民に開かれた公園としての整備が期待されており、早急な解決策が求められる。