令和4年9月定例議会が開催され、全国標準学力検査(NRT)の結果分析が行われた。教育部長の森田一氏は、国語や理科、社会などの科目において、四條畷市の平均が全国平均を下回っていると指摘した。
国語の中学校3年生の偏差値は48.2で、特に表現力や思考力が不足している傾向が見られると述べた。一方で、小学校の算数や英語でも同様の問題が指摘されており、学習時間の不足が影響している可能性があると分析した。
さらに、架け橋プログラムについては、幼保小の連携を促進する取組みが進められているとしたが、他市と比べて具体的な施策は遅れているとの印象もある。特に、枚方市や箕面市がモデル地域として選ばれたことから、四條畷市もその流れに乗る必要がある。
また、市役所北側の橋の問題についても言及があり、地域住民の賛同が得られなかったため、拡幅が難しいとのこと。道路の狭さは市民の利便性に影響を与えているが、検討が進んでいない実態が浮き彫りになった。
次に、ひとり暮らし高齢者の見守りについては、地域の民生委員や自主防災組織による取組みが行われており、有効であると評価された。しかし、今後はIoT技術を活用した新しい見守りシステムの導入が期待されている。特に、岐阜県大垣市などの先進事例を参考に、四條畷市も取り入れる方向で検討が進む可能性がある。
全国学力テスト結果でも、学力低位層の割合が増加し、改善が必要とされている。教育長は、授業改善や家庭での学習環境の重要性について言及しており、教育委員会としてのサポート体制を強化する意向を示した。学校現場での教員の質の向上を図る必要があるため、組織の見直しや新たな取り組みが求められている。