令和3年4月27日、四條畷市役所で臨時議会が開催され、重要な議案が審議された。
市長の東修平氏は新型コロナウイルス感染症対策として、学校や保育施設にて感染者が発生した場合に希望者に対して独自のPCR検査を実施する予算案を提出した。具体的には、感染者が確認された施設内で濃厚接触者が特定された場合、行政検査の対象とならない児童や教職員に検査を行うという内容だ。
この補正予算は、感染防止のための経費4565万7000円を計上し、歳入側では財政調整基金からの繰入金を増額することで賄われる。西口文敏総務部長兼施設再編室長は、検査が5500件を超える見込みであり、その中には唾液検査と鼻咽頭検査が含まれると説明した。
岸田敦子議員は、予算案が提案されたことに高く評価しつつも、全ての生徒への検査が必要と主張した。「その場合、感染者を見落としてしまうリスクが高まる」と述べ、他市の事例を引き合いに出し、より広範な検査を求めた。市側は、適切な範囲での接触者検査を行っているとの回答を返したが、岸田議員はさらに検査範囲の拡大を求めた。
また、大矢克巳議員からは、感染者でない方が検査を希望する場合の流れについて質疑があり、流れの具体化が求められた。市側は、希望者の確認後に必要な手続きを行うことを説明し、日々の感染状況や保健所との連携を重視していると強調した。
全員が賛成し、提案された予算案は可決された。議事終了後、瓜生照代議長は参加者への感謝の意を表した。新型コロナウイルスに対し市が取る姿勢が問われる中、今後の行動が注目される。