令和3年6月定例会(第3回)は、交野市議会で開催され、様々な議案が審議された。
この会議では、特に教育関連の議案が注目され、交野市立学校に関する条例の一部改正についての議論が展開された。議案第27号では、交野小学校と長宝寺小学校の統合についての討論が行われ、賛否が分かれた。議長の三浦 美代子氏は「この件は非常に重要である。」とし、質疑を求めた。反対派からは「多くの保護者の理解が得られていない」といった声が上がった。少なくとも、7千筆を越える住民投票の直接請求があったことが強調され、「このスケジュールありきの議案には反対すべき」との意見も出た。
賛成派の議員は、不安を抱える保護者の意見を尊重する一方、教育環境の改善に向けた必要性を訴えた。久保田 哲議員は、「この統合は長期的に見ると教育にプラスになる」と強調する。しかし、保護者や市民らからの反発も根強く、慎重な対応が求められる状況にある。
一方、日程第30号の議案、財産の取得については災害対応特殊救急自動車の購入が承認された。委員長の岡田 伴昌氏は「これにより市民の安全が増す」と評価した。このように、多岐にわたる議案について、理解と合意を得た上での承認が進められる必要がある。
最後に、各議案の審査報告が行われ、すべての案件について採決が実施された。全体としては賛成が多数を占め、議案は無事可決された。市長の黒田 実氏もこの議会を振り返り、「市政運営に生かしていく」と述べ、今後の対応を考慮する姿勢を示した。市民の声を反映した議会運営が求められる中、教育施策の透明性と合意形成が今後の大きな課題として浮き彫りになった。