令和2年12月7日に行われた第6回定例会では、幾つかの重要な議題が話し合われた。特に令和2年度交野市一般会計補正予算(第9号)についての議論が中心であり、補正予算の規模が1,876万円の増額となることが説明された。これは新型コロナウイルスワクチン接種体制確保に関する事業費に充てられるものである。
議案の提案理由を説明した近田 邦彦企画財政部長は、今回の補正予算が新型コロナワクチン接種のための体制整備を目的としており、速やかに市民に接種できる体制を整えるための準備を進めていると述べた。この予算により、郵便料や業務委託料、接種台帳システムの改修なども実施される予定である。
また、特に関心が集まったのが、都市計画道路「天の川磐船線」の未着手部分に関する意見書の提出である。友井 健二議員が提案した意見書は、地域の交通混雑の解消や防災機能の向上を目指すもので、大阪府に対し早期に事業が実施されるよう強く求める内容である。この意見書は全会一致で可決され、協議が進められる見通しとなった。
一般質問では、松村 紘子議員が教育環境の整備について特に注目した。彼女は、施設一体型小中一貫校についての進捗状況や、教育の権利を保障するための取り組みについて質疑を行った。和久田 寿樹学校教育部長が、具体的な資金計画や学校経営における新しい設計の成果について説明した。
松村議員は、学校環境が子供たちの心理や成長に及ぼす影響についても触れ、特にコロナ禍での教育環境の変化に対する懸念を述べた。
さらに、高齢者に関する外出支援策も議題に上がった。中谷 政人議員は、高齢者が外出しやすい環境の整備の重要性について発言し、シニアカーや電動アシスト自転車に対する補助が必要であると訴えた。市は、外出支援の必要性を認識し、シニアカーのレンタル制度を進めつつ、今後の方針を考慮すると述べた。
会議の中では、外出支援や教育政策、さらには新型コロナウイルスへの対応に関する具体的な施策が議論された。市は今後も、住民のニーズを反映しながら、より良い政策を導入していく方針を強調した。市民からも寄せられる様々な意見を受けて、今後の施策に対して市はより一層の改善を目指す姿勢を見せた。