令和2年12月22日、交野市議会は第6回定例会を開催した。重要議案が多く議論される中、特に注目されたのは議案第76号の令和2年度交野市一般会計補正予算(第8号)だった。
議案第76号は新型コロナウイルス感染症関連の予算を含むが、長宝寺小学校に関する学校統廃合の整備計画を巡る債務負担行為が引き起こす懸念について、様々な意見が交わされた。日本共産党の藤田茉里議員は「市民との合意形成が不十分である」とし、計画推進に対して情報公開や説明が不足していることを指摘した。
賛成意見もあり、大阪維新の会の伊崎太陽議員は「①新型コロナウイルス感染症対策としての予算を評価する」と述べ、教育環境を守るための方法論が必要と強調した。この間、長宝寺小学校の統廃合は進みつつあるが、議員によっては予算の積み上げとスケジュールの整合性に疑問を呈し、慎重な姿勢を求める声も上がった。
議案第74号の権利放棄についても審議され、満場一致で可決されたことは特記される。さらに、議案第84号の令和2年度交野市一般会計補正予算(第9号)についても異議なく可決された。
今回の会議では、13件の議案が審議され、各委員会からの報告が行われた。特に債務負担行為に関しては市民の理解と説明責任が問われる結果となった。議会はこのような状況に鑑み、より透明性をもって住民との合意形成を進めることが求められている。