令和5年10月17日に開催された交野市の定例会では、様々な重要な報告や議案が審議された。
特に注目されたのは、令和4年度の財政健全化に関する報告である。企画財政部長の苗村徹氏は、「実質赤字比率はハイフン表示で、赤字が出ていない」と説明した。また、実質公債費比率は7.6%と早期健全化基準を下回り、3年間で1.3ポイント改善したとのことだ。
次に、水道事業会計についての報告が行われた。藤井大史水道事業管理者職務代理者は、「流動資産額は26億5千万円、流動負債額は7億に上るが、資金剰余額が23億と資金不足はない」と述べ、水道事業の安定性を強調した。
さらに、下水道事業の報告があった。有岡暢晋都市整備部長は、「下水道事業会計の資金剰余額は5億を超え、資金不足比率も無し」とした。
続いて、議案第48号の教育委員会委員の任命についての議論があった。山本景市長は、後任の甲斐健氏を「教育委員会の運営に必要な豊かな識見を持っている」と推薦した。また、その他の議案、特に一般会計や特別会計の決算認定についても治理が求められ、全体的に61名の議員の意見が反映されて進捗した。
補正予算の審議も実施された。特に、公共施設のLED化や太陽光発電システム整備については、今後の環境負荷低減に寄与することが期待されている。艮幸浩副市長は、今回の補正が多様なニーズに応えるために重要であると示した。
最後に、議員の派遣についても決定され、松村紘子議員が副議長として大阪府市議会理事会等に派遣されることが認められた。議会は、引き続き地域の課題解決に取り組む姿勢を示している。