令和元年6月の定例会にて、市議会は交野市の教育行政、公共交通、そして市の魅力向上に向けた施策について活発な議論を行った。
初めに、シティープロモーションに関する市民クラブの久保田哲議員の質問では、交野市の認知度向上に向けた取り組みが強調された。久保田氏は「市民に親しみを持たれる場の整備が急務であり、市民協働型の情報発信が重要だ」と述べ、企画財政部長の艮幸浩氏が現状と今後の計画について詳しく説明した。
艮部長は、シティプロモーション戦略に基づき、情報発信力の強化や観光振興に取り組んでいると述べ、具体的には「かたのスイッチ」ウェブページとSNSを活用した市民協働型情報発信事業の開始をアピールした。また、地域ブランド「カタノのチカラ」のPR番組製作や、モンドセレクション受賞のペットボトル水「星のしずく、きらり☆」のプロモーションも進めていることを伝えた。
次に、教育行政への質問では自由民主党の雨田賢議員が、「小中一貫校についての地域の反応を踏まえた施策の必要性」を強調し、北田千秋教育長が教育効果の向上を目指した理由や方針について説明を行った。北田氏は、教職員が連携し長期的に子供たちを見ることができる点を強調し、教育の質の向上に寄与することを確約した。また、教育環境の複合化や地域連携の重要性も指摘された。
さらに、公共交通に関しても議論が展開なされた。市民クラブの久保田議員は、路線バスの維持継続が地域にとって重要であるとし、都市計画部長竹内一生氏が現在の公共交通の課題について回答した。竹内部長は、「持続可能な地域公共交通体系の実現に向け、地域との連携が不可欠である」と述べ、現在進行中の検討会議による公共交通利用促進策などについて言及した。
本議会では、各議員の質問に対し市の方針や取り組み、今後の施策に対する期待が寄せられ、特に教育や公共交通施策の重要性に関する合意が見られた。今後の進展により、交野市の活力向上とともに市民の期待に応える施策が進むことが期待される。