令和元年6月17日に開かれた定例会では、福祉政策、特に中高年のひきこもりについての議論が展開された。
大阪維新の会の黒瀬雄大議員は、内閣府の調査によると、全国で約61.3万人の中高年がひきこもりと推計されていると報告し、市の実態把握と施策について質問した。
盛田健一福祉部長は、ひきこもりの実態把握が困難であり、社会福祉協議会に委託した事業の中で9件の相談があったことを述べた。黒瀬議員は、内閣府のデータを交野市に当てはめると約380人の人数になると主張し、より良い対応を求めるとともに、ひきこもりからくる社会的損失に言及した。
次に、安心安全のまちづくりについて、黒瀬議員は登下校時の安全確保や高齢者ドライバーの事故についての施策を問うた。奥野一志副市長は、地域と連携して子供たちの安全対策に取り組む重要性を強調し、登下校見守りシステムの導入を報告した。
また、選挙事務についても黒瀬議員が言及。公平な選挙執行を問う中で、最新の選挙運動用ビラの制度改革に関する詳細な規則も説明された。河野宏甲行政委員会事務局長は、公職選挙法が公正で適正な選挙の確保を目指すことを強調した。
人事政策について議論されたのは、職員がやる気を持つ制度づくりについての質問で、倉澤裕基総務部長は、ライフイベントに応じた人事給与制度の必要性に言及した。
まちの魅力については、「星のしずく、きらり☆」がモンドセレクションで最高金賞を受賞したことが報告され、今後のPR活動についても期待が寄せられた。また、市の子育て総合相談窓口の充実についても質問があり、川村明健やか部長がワンストップサービス窓口の役割について述べた。
この日程中、黒瀬議員は再三にわたり、市民サービスの一体的な強化について提起し、議会全般にわたって建設的な質疑が交わされた。今後の施策に対する市の具体的な反応や市民への情報発信強化が求められている。