令和3年第2回交野市議会定例会が開催され、黒田市長が市政の運営方針を表明した。
市長は新型コロナウイルス感染症に関する施策を強調した。感染者数の減少を受け、府と連携しながら、緊急事態宣言解除へ向けた策を検討している。この間、公共施設の利用時間の短縮や、営業時間の調整を行い、市民にも協力を求めてきた。
また、令和3年度の予算編成についても説明した。予算は総額269億円となり、コロナ対策や教育環境の充実に重点を置く。特に、教育分野では小中一貫校の整備や、ICT環境充実への投資が予定されている。
このほか、議案の中には、市民生活に直結する固定資産評価審査委員会の委員選任や、国民健康保険条例の改正案が含まれている。これにより、所得控除の見直しや保険料の軽減が進むことが期待される。
議会ではまた、来年度の市民サービス向上を図るため、水道事業会計予算も上程され、持続可能な水道供給が求められる。市長は「今後も、安全で安心できる市民生活を送っていただけるよう努力する」と述べ、議会の理解と協力を求めた。