交野市議会は、令和4年3月28日に定例会を開会し、令和3年度一般会計補正予算や令和4年度一般会計予算などを含む複数の議案を審議した。
今回、重要な議題として取り上げられたのは、交野市の新年度予算と医療助成制度の拡充あった。議案第16号の令和4年度交野市一般会計予算に対しての討論では、「新型コロナウイルス感染症」の影響を受けた地域課題への対策が求められた。
特に、子供の医療費助成制度についての拡充が評価された。
三浦美代子議員は「子ども医療費助成が高校3年生まで拡充されることは、長年の要望が実現したものである」と述べた。
また、他の議員からも、地域における課題として、公共交通の維持やバス路線の確保が指摘された。特に、議案第13号の京阪バス支援に関しては、「バス路線の維持のためではなく、事業者支援に過ぎない」との批判も聞かれた。これに対し、賛成派は「市民生活の安全安心に寄与するため、必要な支援である」と反論した。
このように、予算の議論を通じて、多くの議員が市民のニーズに合わせた施策が求められるとの意見を表明した。
一方で、地域の高齢者支援についても再度、施策を見直す必要があるとの声が上がり、公共交通の改善が急務であるとの一致した意見があり、その重要性が強調された。
続いて、議案第23号の「一般職及び会計年度任用職員の給与改正」に関する意見でも賛否の意見が激しく割れた。不景気の影響を受ける中で、給与削減は「職員の士気を下げる」との指摘がなされ、逆に、給与引き下げによる経済への影響が懸念された。
各議案に対し賛成や反対の討論が展開され、最終的には満場一致で多くが可決された。
今後も交野市では、財政支出や市民の福祉政策への対応が重要な課題として浮上している。定例会は活発な意見交換を経て、次の施策実行に向けた重要な礎となることが期待される。