令和3年3月定例会(第2回)が3月8日に開催され、様々な施政方針が議論された。
特に新庁舎の整備と星田エリアのまちづくりについて関心が集まった。市民クラブの久保田哲議員は、庁舎整備基本構想における防災機能と生涯学習の拠点としての文化機能の調和を求めた。市長の黒田実氏は、防災マネジメントの拠点としての庁舎が重要であるとし、コロナ禍の影響を踏まえた見直しやデジタル化を進める考えを示した。市長は「生涯学習の拠点整備は重要なテーマ」と強調した。
また、星田エリアの開発状況についても報告が行われ、星田北地区の85%以上の住民が開発に賛同していることが明らかにされた。黒田市長によると、星田駅北地区では、地域の治安維持機能を考慮しながらの商業施設誘致が進められ、地域の活性化に期待が寄せられている。議員からは、「防災と文化活動の両立が必要だ」という意見が出され、市民生活の質を守るための方針の重要性が再確認された。
働き方に関しては、多様な採用方法を促進する必要性が議論された。議員からは年齢制限の見直しが提案され、職員の能力を評価する姿勢が求められた。総務部長の松下篤志氏は「テレワークの環境整備を進める」と述べ、在宅勤務の導入を進める考えを示した。
最後に公共交通についての議論が行われ、地域住民の生活に寄与するために持続可能な公共交通体系の実現が求められた。里山地域に位置する河内磐船駅周辺の交通改善や、コミュニティバスの利用促進策などが検討されている。竹内一生都市計画部長は「地域の生活に必要な輸送を維持するため支援を検討する」と述べた。