令和4年10月19日に開催された交野市議会定例会では、複数の重要な議題が取り上げられた。市民からの要望や懸念も表明され、市長の所信表明に対する質疑が活発に行われた。
特にコミュニティバスの導入については、市議会議員の藤田 茉里氏が質問を行い、市長は「路線バスとの関係を考慮しつつ、地域の声を聞いて移動手段の充実を図る」と述べた。これに対し、市民生活の基本的な保障が求められている中、利用者の拡充と路線の維持が重要であるとの意見も相次いだ。
また、市役所庁舎の耐震化についての議論も行われた。市長は「現在の庁舎は耐震診断を受けており、耐震化の工事が必要である」と強調。これに対し、若手議員からは「老朽化した庁舎の利用が適切であるのか、根本的な見直しが必要」との意見も聞かれた。
さらに、教育行政に関する質問では、支援学級の在り方が再度議題に上がり、藤田議員は国からの新しい方針に対して「法的拘束力はないものの、教育の質を維持するために現行の方針を堅持すべき」と求めた。これに応じて市教育委員会は「丁寧に相談に応じ、各児童と保護者のニーズに応えた支援を進めていく」と回答した。
また、日本共産党からは給食費の無償化や放課後児童会の人員確保についても、要望が上がった。市長は「給食費は無償化を目指し、子育て支援を強化するための施策を早急に実施する」と述べ、積極的に市民の声を反映させる方針を示した。
議会の一部では、市民参画を拡充するためにタウンミーティングの開催が必要とされ、地域との連携強化が求められた。このように、議会では市民生活の質を向上させるため、幅広いテーマが議論されており、今後の施策にどう結びついていくか期待が高まる。