令和2年5月1日、交野市議会は臨時会を開会した。議会の主なテーマは、新型コロナウイルス感染症に対する緊急対策の検討であった。
黒田市長は冒頭の挨拶で、感染拡大防止に向けた取り組みの重要性を強調した。市民が直面する困難に対し、迅速な支援策の実施を約束し、イベントや公共施設の休館延長を決定したことを報告した。
特に、補正予算における市民への特別定額給付金や、教育環境整備のための支援策に重点を置いた。補正予算には、約83億円の増額が盛り込まれており、経済的な影響を受ける市民や事業者への支援が求められている。
議案178号及び179号では、介護保険特別会計補正予算や市税条例の改正が提案され、特に令和元年度までの余剰金を用いた補正予算の組み替えが焦点となった。これに加え、直近の新型コロナウイルスによる影響に対する具体策も議論された。
また、市長は特別職や議員の報酬の10%削減を提案し、その結果約185万円の減額が見込まれる。これらの額は、市民生活を守るための緊急対策費用に充てられる。
質疑応答の中では、議員から市民への給付金の迅速な実施や情報発信の重要性が懸念された。市長はこれに応え、方針の早急な実行を確約した。
その後、全議案は満場一致で可決された。この様に、交野市議会は町の安心安全を確保するために、一丸となって取り組む姿勢を示しつつ臨時会を閉会した。