交野市の令和3年第2回定例会が開かれ、複数の重要な議案が審議された。
中でも、令和3年度一般会計予算についての審議が中心となり、特に学校関連の予算とコロナ対策が注目された。議案第9号が議題となり、各議員の討論が交わされた。予算に関しては、市の教育環境の充実を図る施策や、新型コロナウイルス対策が含まれている。
日本共産党の藤田茉里議員は、「施設一体型小中一貫校の建設に対する大規模な継続費計上は、財政に懸念を生じさせる」と述べ、持続可能な予算編成を求めた。一方、賛成意見を強調した伊崎太陽議員は、地域経済や教育環境の向上に寄与する予算であるとし、今後の影響を考慮しつつ進めるべきだとの意見を表明した。
さらに、教育機関の整備計画に関しては、施設一体型小中一貫校計画に加入するか否かが議論の焦点となった。特に、多くの議員が通学路の安全性や教育環境の改善を求めた。
予算計上の一環として、野口陽輔総務文教常任委員長は、「多くの質疑を経て、慎重な審査を行ってきた」と報告し、議案の可決を提案した。法定整備に関連する議案も提出され、採決の結果、議案は賛成多数で可決された。
また、議案第12号の公共用地先行取得事業特別会計予算も満場一致で可決され、今後の土地取得に向けた足掛かりが一つ出来た。
市長の黒田実氏も関与し、学校整備やコロナ対策における施策の推進を強調。新設されるあまだのみやちどりこども園の見学を通して、支援が地域でどのように進められるかに期待を寄せた。このように、丁目を超えて新年度の施策に関する議論が続いていくことが大いに期待される。