交野市議会は令和2年9月2日、第5回定例会を開会した。
この定例会では、報告案件や予算案についての審議が行われることが確認された。特に重要な議題には新型コロナウイルスへの対応や公共施設のマネジメントが含まれている。市長の黒田実氏は開会にあたり、感染拡大防止の観点から市内各地の夏祭りやイベントが中止となったことを述べ、市民の協力に感謝の意を表した。
市長は、現在まで27名の感染者が確認されていることを報告。市役所内のウイルスガード設置や公共施設への空気清浄機配備など、感染防止に向けた取り組みを進めていると述べた。更に、子どもたちへの継続的な学びの環境を整えるため、小中学生向けの1人1台のタブレット整備が順調に進んでいると強調した。
また、議案としては、公共施設のマネジメントに関する所管事務調査報告が議題となり、野口陽輔総務文教常任委員長から提言が発表された。提言の一つは、土地を民間に貸し、事業を委託する案であり、もう一つは交野市独自のにぎわい創出の場設置であった。これにより市の魅力を高め、交流人口や定住人口が増加することが期待されている。
続いて、認知症予防の取り組みについても報告された。片岡弘子都市環境福祉常任委員会の委員長は、認知症サポーターの増加や市民への理解促進が必要であるとの見解を示し、予防に向けた施策について市としての対応を求めた。
会期中の重要な兆候として、久保田哲議長が辞職願を提出し、異議なく辞職が許可された。次いで、三浦美代子議員が新議長に選出され、松本直高議員が副議長に選任されたことが報告された。新議長の三浦氏は、議会の連携を強化し、課題解決へ取り組む姿勢を表明した。
今後の議会運営においては、新型コロナウイルス対策や少子高齢化問題進行中の中で、より一層の協力が求められていることが示唆された。議長団は市政の発展に全力を尽くすことを誓った。