令和元年第3回交野市議会定例会の冒頭、黒田市長は会議の開会にあたって挨拶を行った。市長は多忙な中出席した議員に感謝の意を示し、特に決算認定についての審査への協力を求めた。気候も安定した中、文化祭や健康フェスティバルが開催され、市民の文化や健康を図る機会が多く設けられたと報告した。
続いて、議事が進行され、主要議案である平成30年度の決算認定について質疑が行われた。総務文教常任委員会の野口委員長は、一般会計歳入歳出決算認定に関して慎重に審査されたことを報告した。
反対討論では、皿海議員が市長戦略に基づく公立幼児園の民営化や、第一中学校区の施設一体型小中一貫校の計画が市民の納得を得られていない点を問題視した。市民の意見に十分耳を傾けた計画見直しを求める意見が強調された。
一方、賛成討論では友井議員が、大阪北部地震や台風による被害に迅速な対応をした点を評価し、特に補正予算により地域の安全や教育環境への取り組みが評価されたと発言した。財政状況が厳しい中でも、市民の安全と安心を守るための財政運営の重要性が指摘された。
また、各議案に対しても審議が行われ、国民健康保険特別会計や介護保険の補正予算についても同様に意見が述べられた。それぞれの委員が具体的な問題点を挙げ、必要な対策を提言した。特に国民健康保険に関しては、保険料の引き下げの必要性が重視された。
このように、交野市議会第3回定例会では、様々な議案が審議され、特に市民の生活に直結する問題については活発な討議が展開された。市が進める施策については賛否が分かれるが、議会の役割として市民の声をしっかりと反映する必要があるとの意見が多く寄せられた。