令和2年12月8日に開催された交野市の定例会では、4つの主要な議題が取り上げられた。新庁舎整備の進め方、まちづくりの進捗、公共交通の維持及び福祉施策、教育施策についてが中心で、多くの議員が様々な質問を行った。
まず市民クラブの野口陽輔議員が、新庁舎の整備について質問をした。この整備は昨年3月に策定された基本構想をもとに進められているが、一旦立ち止まって再検討している状況で、今後の進め方に関心が寄せられている。企画財政部長兼新庁舎整備室担当部長の近田邦彦氏は、検討の進捗に応じて、議会に説明を行いながら進める意向を示した。
次に、まちづくりについての議論もあった。現在星田北地域において、物流施設の建設が進んでおり、地域住民の約99%がこの計画に同意していることが報告された。都市計画部長の竹内一生氏は、これまでの経緯や進捗状況について詳しく説明し、令和3年4月のまち開きに向けて工事が進んでいることを強調した。
公共交通維持についても議論された。野口議員はコロナ禍により地域公共交通が困難な状況にあること、そして市としての支援策について質問した。都市計画部長は、観光案内マップの設置や路線バスの利用促進策の取り組み等について説明し、市民生活に不可欠な公共交通の維持に向けて努力していることを強調した。
福祉施策については、次期障がい者福祉長期計画の進捗状況について艮幸浩福祉部長が報告した。2021年3月に現行の計画期間が終了するため、次期計画策定に向けた審議が進んでいるとのこと。しかし、計画における現在の検討状況や具体的なスケジュールについて明確な回答はなかった。特に、障がい者のニーズに応じたサービスの充実が求められており、地域との連携が今後の課題として指摘された。
最後に、教育に関する議論が交わされた。市内の学校では、教育環境の改善に向けた取り組みが進められていることが紹介された。学校教育部長の北田千秋氏は、教育委員会として一貫教育の推進に向けた取り組みを進めていると述べ、特に子供たちのコミュニケーション能力向上が重要であると強調した。