令和5年4月28日、交野市にて第2回臨時市議会が開催された。議題には専決処分事項や補正予算が多数上程され、特に市長の給与改定が注目される内容になった。
市長の山本景氏は、議会の開会に際し挨拶を行った。彼は、東京電力パワーグリッドの社債購入や、基金の運用について触れ、より効率的な財政運営を目指す考えを示した。特に令和5年度の市債発行について、金利圧縮の試みを行っており、これは財政効果をもたらすと強調した。
次に、和久田寿樹学校教育部長からは、和解及び損害賠償に関する報告が行われた。交野市立星田小学校で発生した事故による網戸の破損に対し、修繕費用が補償されたことが説明された。
市民部長の小川暢子氏は、交野市税条例の改正について報告した。この改正は、環境施策推進を目的としたもので、軽自動車税に関する規定を変更し、特例措置の期限を延長するものだ。さらに、納税者への負担軽減策である。
続いて、山本市長は給与に関する条例改正について説明した。彼は、公約の不履行に対する責任として、月額報酬のカットを行うと述べた。この改正に対して議員から賛否が分かれ、議論が交わされた。反対意見としては、政策の不履行が行政運営に与える影響を無視した行為として、ただ給与を削減するだけでは問題が解決しないとの指摘があった。一方で、賛成する意見もあり、責任の明確化につながるとの考えも存在した。
また、令和5年度の一般会計補正予算も審議され、国からの交付金を活用した施策について説明がなされた。特には、物価高騰に関する支援を強化する内容が盛り込まれ、低所得世帯への給付金支給や教育機関への支援が強調された。
最後に、北尾学氏が四條畷市交野市清掃施設組合議会の議員に選出されることが決定され、議会は閉会した。市長は、ゴールデンウイーク期間中の感染症対策の重要性を訴え、市民に対しては積極的な協力を求めた。