令和5年6月12日の定例会では、教育や福祉、まちづくりを巡る多岐にわたる質問が行われた。
市民クラブの久保田哲議員は、福祉行政について手話言語条例の取り組みを質し、福祉部長兼福祉事務所長の北井多栄子氏は、条例制定後の取組を説明した。具体的には、手話通訳者の派遣や手話講座の実施が行われており、今後も理解促進に向けた動画配信をする意向を示した。また手話研修は小学校3、4年生を対象に展開し、さらなる普及に努めると述べた。
続いての質問では、久保田議員がまちづくり行政について星田北地区の進捗を確認した。都市計画部長の竹内一生氏は、昨年度末に都市計画道路が開通し、地区内の公共施設整備が進んでいると報告した。記念式典も行われ、関係機関との協力を深めながら、宅地造成なども進めると強調した。
教育行政に関する質問では、学校クラブ活動における地域移行の進捗が話題に上がり、教育長の北田千秋氏は、部活動改革の必要性を述べつつ、地域連携の重要性を強調した。部活動の指導体制充実を図りながら、教員の負担軽減に繋がる取り組みを進めていると語った。
大阪維新の会の岡田伴昌議員は、教職員の働き方改革や防災の取り組みについても質問を行った。市長の山本景氏は、豊かな教育環境を維持するために教員の健康を重要視し、業務の適正化へ向けた施策を進める考えを示した。また、防災に関しては、全戸配布予定の総合防災マップについて言及し、市民の防災意識を高める努力を続ける意向を述べた。
一方、資源ごみの持ち去り禁止条例についても触れられ、持ち去り行為を抑制するための方策が話し合われた。環境部長の濱中嘉之氏は、条例施行後の具体的周知方法についても提案し、早期実施に向け情報公開を進める方針を示した。
公園管理の在り方についても議論され、岡田議員はバーベキューの実施場所としての公園整備の必要性を指摘。都市整備部長の有岡暢晋氏は、現行の条例と整備基準についての制約を説明しつつ、今後のニーズに合わせた利用促進への調整を行う意向を表明した。
議会全体を通じ、様々な分野にわたり意見が交わされ、市民生活向上に向けた議題が持ち上げられた。今後も地域住民の声に耳を傾け、積極的な取り組みが期待される。