令和3年1月29日に行われた臨時会では、交野市の令和2年度一般会計補正予算が議題に上がった。
全ての議員が出席し、議論が活発に展開された。
議案第1号は、新型コロナウイルスのワクチン接種にかかる費用が含まれていると説明された。
この補正予算については、総務文教常任委員長の野口陽輔氏が報告を行った。野口氏は、「多くの質疑を受け、慎重に審査した結果がこの報告に結実した」と述べた。
重要な質疑として、高齢者以外の基礎疾患を有する市民へのクーポン配布方法が挙げられた。
質問に対し、クーポン券は65歳以上の高齢者には令和2年度に送付され、それ以外の基礎疾患がある人には4月以降に送付される計画であると答えた。
また、ワクチン接種体制に関する質疑もあり、他市と同様に2月1日付で健やか部内に対策室を設置し、11名体制で職員を配置するとの回答があった。
妊婦の接種に関する質疑に対しては、リスクが不明であるため、優先接種の対象には含まれないとの考えが示された。さらに、接種対象者は全市民となることが確認された。
賛成討論では、補正予算が新型コロナウイルスのワクチン接種に費用を確保していることが強調された。
しかし、藤田茉里議員は「現状の補正予算では検査の強化や暮らしの支援策が不足している」と警鐘を鳴らした。彼女は、他市の独自策を例に挙げ、交野市にもより多くの対策が必要であると主張した。
市長の黒田実氏は、臨時会の閉会に際し、接種に向け準備が整いつつあることを伝えた。市民生活や地域経済を守るため、更なる対策に取り組む意向を述べた。感染拡大の続く中、偏見や差別のない社会の実現を目指すとのコメントもあった。
最後に、補正予算案は満場一致で可決され、議会は閉会した。