令和元年６月１４日に、交野市議会の定例会が開催され、主に一般質問が行われた。
公明党の新雅人議員が最初に取り上げたのは、安心・安全のまちづくりであり、特に浸水対策についての質問だった。近年の豪雨被害を踏まえ、浸水に対する不安の声が市民から聞かれる中、現在行われている事業進捗について、奥野副市長は、雨水調整池の設置が進められており、河川の整備も進行中であると報告した。
新議員は、住居表示についても質問を行い、住居番号表示が市民生活において重要であると述べた。これに対し、副市長は、法的根拠に基づく指導이行われており、新築時に無料で番号表示板を提供していると回答した。
次に彼は、子育て支援について特に幼児教育の無償化について触れた。新法案の成立を受けて、子どもたちの保育料が無償化されることに対し、その運用が急務であることを訴えた。川村健やか部長は、独自の取り組みとして、保育料のさらなる軽減策を進めていく考えを示した。特に多子世帯への支援を強化することで、市としての子育て支援が充実していくことが期待される。
また、児童発達支援センターの整備に関しても質問があり、盛田福祉部長は、国の方針に従って必要な施設の設置を進めていく方針を強調し、令和２年度末までに整備を目指していると述べた。さらに、地域からの相談に応じた具体的な支援体制の必要性についても言及した。
盛田部長は引き続き、住民たちの安心・安全な生活が確保できる環境を整えるため、公共交通の維持・強化を求めた。また、児童虐待の防止策や、登校時の見守りシステムの導入に携わる体制に関しても説明があり、地域の助け合いの重要性が強く認識されている。
最後に、教育委員会に対して、小中一貫教育の進捗や地域との連携について質疑があった。教育長は、地域のインフラとしての学校を捉え、保護者や地域の方々とともに、次の時代を担う教育の形を模索しているとの考えを示した。小中一貫校の果たす役割は、子供たちの長期的な育成に寄与するものであり、そのためにも地域の協力が不可欠である。今後、地域とのつながりを大切にしながら、教育課題を解決していく必要性が強調された。