令和元年6月5日、交野市議会で第1回定例会が開催された。
会議は午前10時に開会され、全ての議員が出席した。黒田市長は挨拶の中で、地域活動の報告と新年度予算の重要性を強調した。特に子供たちの安全対策において、最新のIoT技術を活用した見守りシステムの導入について述べた。市長は、全国で発生した児童に関する痛ましい事件を受け、さらなる安全対策を要請する考えも明らかにした。
今回の議会では、重要な議案が数多く上程された。中でも、「人権擁護委員の推薦」についての諮問第1号と第2号が議題となり、双方の推薦候補者の適任性が評価された。黒田市長は、人権擁護に尽力してきた候補者たちの経歴と功績を称え、その熱意が重要であることを訴えた。議会内での議論の結果、状況に合致した適任候補者とすることに対して異論はなかった。
また、平成30年度の予算繰越に関する報告も行われた。特に一般会計においては、繰越明許費が計上された項目が14件に及び、その中には子供たちの福祉向上に資する事業や教育環境の改善に向けた施策が含まれていた。艮企画財政部長は、繰越を要する理由として、関係機関との調整や事業の進捗状況を説明した。
地域経済については、交野市土地開発公社の経営状況や水道サービス会社の業績も報告され、資金運用の透明性が求められる中、両者の経営状況についても肯定的な評価がなされた。特に土地開発公社は、地域の住宅供給や土地活用に貢献している点が確認された。
最後に、黒田市長は今回の議会で上程された補正予算や条例の改正提案が市民にとってより良い環境を提供するものであるとの考えを伝え、議員に慎重な審議を促した。今後の施策に対する期待も込められた会議となった。